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移住者インタビュー 藤岡 美樹さん

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藤岡さんが香川に来ようと思った理由と、香川の情報源はどこだったのでしょうか。

藤岡:香川の会社で働きたくて、家族と一緒に移住してきました。
ですので、基本的に、会社で一緒に働いている人からの情報が多かったですね。

色々な酒造会社がある中でなぜ「川鶴」を選ばれたのでしょうか?

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藤岡:そうですね。私、大学時代に醸造を学んでいたのですが、3年生の授業で、2週間、OBの酒蔵に泊り込みで実習させていただく授業があって、その時にお世話になったのが川鶴でした。
ちょうど今の社長と専務が、後を継ぐということで帰ってきた時でした。私の「日本酒造りたいんです」っていう所と、社長専務が、これから日本酒をどういうふうに盛り上げていきたいんだっていう所が一緒で、意気投合して、その時から面倒見てもらっています。
私は三重県出身なので、近いところのほうがいいと思って、最初は奈良県の酒造会社に就職したんですけども、就職してからもずっとお酒造りの情報だったり、方向性だったり、色々話をしていて。そういう中で、日本酒業界もそんなに景気がいいわけではなかったので、これから生き残っていくためにとか、今後どういう形で日本酒の良さを知ってもらいたいか、という所の方向性が一緒だったので、やっぱり川鶴さんで働こうと。
こういう経緯で、まず会社が決まったので、色々な面での情報は会社からがほとんどでした。

なるほど。会社からですか。他に情報源は何かありあましたか?

藤岡:そうですね。あとは、娘がちょうど3歳か4歳ぐらいだったので、保育園のお母さん達とか。例えば、子ども用のなんとかだったら「どこどこが安いわよ」とか、「どこどこで売ってるわよ」みたいなのを聞く感じが多かったですね。

生活に慣れるための情報というのは、具体的にはどのようなものがありますか?その、入手方法はどうでしたか?

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藤岡:やっぱり会社が多いんですけど、例えば買い物ひとつしようと思っても、どこが安いのかとか、どこが新鮮なのかっていう情報が全くなくて来ているので。例えば、スーパーも家の近くにあるところはわかるのですが、「道の駅は新鮮な野菜があるわよ」とか、「美味しいアイス売ってるわよ」とか、「あそこの魚屋さんけっこういいわよ」とか。そういう毎日の生活していくためのお買物情報だったり、休みの日に、子どもを連れて行く公園だったり。あとは、私が住んでいるところから近いところに、日帰り温泉が3つあるんですけど、「どこどこの温泉いいわよ、家族で行ってみたら」とか。自分で調べて行くよりは、明らかに早いスピードで、楽しい生活、楽な生活、いい生活を送れるようになったと思います。
やっぱり生活していくのでいっぱいいっぱいなので、なかなか他の部分に気が回らない。例えばおいしいお店などは、まず会社の人が私を連れて行ってくれる。で、「このメニューおススメよ」って言って、一緒に食べてくれる。それを、家に帰って、「誰々さんが、なんとかっていうお店連れてってくれて、おいしかったから今度家族で行こう」っていって行く、っていう形で色々楽しんでいけるというか。そういうお手伝いをすごくしてもらいました。
あとは、例えば朝会社行こうと思ったら車が動かない、どこに電話したらいいんだろう?っていう時にも、会社関係の人に車屋さんを紹介してくれてもらったりとか。
そういう些細なことなんですけど、すごく日々で困るようなことの情報を、私は会社の人が全部情報をくれたんで、それがすごく助かりましたね。
移住サイトとかにはあんまり載らないかもしれないけど実はとても困ること、みたいなのをフォローはすごくしてもらったように思いますね。自転車壊れてパンクしたらどこ持ってこう、とか。そういう情報もないんですよね。自転車屋さんどこにあるかわからん、みたいな。で、そういうのを全部前もっていろんな人が紹介してくれてた、っていうのが今思えばすごくありがたいですね。

—— お勧めの道の駅とか、そういう所は、本当に地元の人でなければ分からないですよね。インターネットなどで調べてもあまり出てこないし。

藤岡:そうですね。で、観光客が行く所だと思ってるから。

美容院、とか、子どもさんの病院、なども心配ですよね。

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藤岡:そうそう。「あそこの小児科は、夜中でも電話したら診てくれるから、熱出たら電話かけても大丈夫だよ」って教えてくれたら、困らない。救急病院や遠い病院に行かなくても、近所の小児科で診てもらえる。「あそこの美容院上手よ」とかそういう情報も、いろんな人が教えてくれたのがよかったですよね。

ちなみに、安い食材っていうのは、主にどこで買われていますか?

藤岡:香川県って、スーパーがいっぱいあるんですよ。他県に比べると、全体的に安い感じだし。どこのスーパーも地元の野菜だったり魚だったり、置いてるので。
マルナカとかハローズとか、ゆめタウンとか行ったり、あとは道の駅行って野菜買ったり、魚屋さん行って魚買ったり。家から2キロぐらいのあいだで。

—— 「安い」ってことですか?全般的に?

藤岡:安いと思います。香川のお店ってどこも安くて新鮮だと思いますね。

—— そうなんですか。

藤岡:前に住んでいた奈良は山奥だったんで。ここみたいにいろんな食材がいっぱいなかったですから。いいなあと思いますね。食がやっぱり豊富で贅沢ですね。
見たことない魚もいっぱい売ってるし。季節になったら野菜も果物もじゃんじゃん香川県産っていうのが並ぶでしょ。他ではあんまりないと思う。

—— こういうところが香川の良さとしてはある、っていう。

藤岡:だと思いますね。

—— 香川出身で、県外に住む機会がないと、気付かないですよね。
少人数の学校に関してですが、不安などはなかったですか。

藤岡:いや、やっぱり逆に人数が少ないからいいなっていうイメージが強いですね。うちは、私が主に働いていて、主人が家のことをしてくれているので、そういう意味で自分の目が届かない分、学校は少人数のほうがありがたいなっていうのはありますね。

子育てに関して、多分さまざまな支援などご利用なされたと思われますが、足りなかったものは、何かありますか。例えば、これはあったら良かったのにな、と思われるものはありましたでしょうか。

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藤岡:一応、保育園は入れたので、そこは良かったです。
で、小学校になってから学童保育もあったんですけど、土曜日がお休みだったので土曜に預ける所がなくてちょっと困りました。あと、子育てヘルパーさんっていって、研修を受けた人が預かってくれるシステムがあるんです。自分の家に来て見てくれたり、その人のお宅に子ども連れてって見てもらったり。料金も半額は市が補助してくれるんで、1時間500円ぐらいで預かってくれるんですよ。それはすごく助かったんです。でも、それが全部小学校3~4年生を境に全くなくなってしまって。おじいちゃんおばあちゃんがそばにいるわけでもないんで、その辺でちょっと、子どもがやっぱりさみしがってたりしてます。

—— そうですね。4年生は1人にするのはちょっと、かわいそうですね。

藤岡:ちょっとつらいでしょう?4年生の1年間がすごくつらかったんですけど、次の春から、放課後学童みたいなのが観音寺にもできたので助かりました。下の子どもの時は6年生までそういう制度が利用できたので。上の子の時は困ったんですけど。

—— 現状はもう、解決しているんですね?

藤岡:そうですね。こっちにどちらかの出身地があって、だったらいいんですけど、そうでなく来ると、子どもを育てる…どうしても共働き…どうしよう…みたいなところで、子どもを作る数が減ったりとかね。そうなるといけないんで、移住してきても子どもがちゃんと産んで育てられて、みたいな、おじいちゃんおばあちゃんの代わりみたいな制度があると安心して住めますよね。
自分の都合で移住してきて子どもにかわいそうな思いをさせるのはちょっとつらいですから。

—— その辺が心配になると、移住しづらいという点もありますよね。

藤岡:そうですね。してきたはいいけど子供に辛い思いをさせたりするんで。そのあたりも香川県は割とちゃんとしてくれてる方じゃないかな、とは思いますね。

利用した市の制度については、どのように情報を得ましたか。

藤岡:これも…会社の人が教えてくれた。「便利だったのよ」みたいな。私、人に頼ってばっかりで(笑)。自分で調べずに聞く女(笑)。

—— 会社の人のサポートもものすごく大事だったと感じますが。

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藤岡:もう、会社の人のおかげですね。それこそ、いろんな人がいろんな形で。野菜くれたりとか、いろいろ。なんて親切な人達なんだろうと思って。香川の人いい人だよな、と思いましたね。

香川に来られて、自分が持っていたイメージと何か違ったところってありましたか?

藤岡:県外で年に1回必ず香川の事がニュースになる時があって。知ってます?夏場に必ず「香川県水がありませーん!」っていうニュースが流れるんですよ(笑)。

—— ありますあります(笑)。

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藤岡:水不足なんで。水がない所だと思っていたので。正直、夏はお風呂入れないのかな、とか思いながら来たぐらいの。(笑)実際来てみたら、そんなに西のほう水がないってこともないですし。逆に平地があって豊かなので、適度に雨も降るし。
農作物に関しては、さっきも言いましたけど果物も野菜も四季通じていろんなものがどんどん採れる。果物なんか採れない県もいっぱいあるのに、何でも、まあ量は少なかもしれないけど、採れちゃう。実りの豊かさと、あとは海もありますし、山もありますから。魚介類だったりも、瀬戸内の独特な白身のものがたくさんとれたりとか。やっぱり、食が豊かっていうイメージ、それがいちばんイメージと違いましたね。もっと何もとれない所かと思って来たんで。あまりの豊かさにびっくりした。何食べてもおいしいし、新鮮だし。まあまあ安いし。鶏も牛も豚も、オリジナルの品種があっておいしいですし。贅沢ですよね(笑)。

—— 我々は全員、高松出身なので。生まれた時からこういう状況なので、その贅沢さがわからないです…。

藤岡:ああ、そうですよね。私も三重県にいた時は、三重の豊かさとか分かんなかったですけど。やっぱり出て帰ってくると、ああ、ここいいなあとか。多分、よそものだから分かるんだと思うんですよね。

香川の県民性については、どのように思われますか?

藤岡:結構よそ者をすんなりと受け入れてくれる人達だなあって。とある人に聞いたんだけど、香川県の西の方はラテンなんですって。東のほうはシャイだけど、西に行くとラテンの血が入っているから、世話を焼きまくられる(笑)。

—— ああ、そうなんですか。西と東で違うんですね。

藤岡:らしいんですよね。だから、すごく親切だし、面倒見がいいし。以前住んでいた、吉野なんかは、すごく山奥で、やっぱり閉鎖的なので「よそ者」みたいな空気も当然あるんですけど、香川はそういうのが全然なかったので。お遍路さんとかでお接待の心があるとか皆さん言いますけど、よその人に親切にするような土壌があるのかなあ、とは思います。

—— 開放的ですね。

藤岡:開放的、そうですね。どうぞ、みたいな感じの。ほんと親切ですよね。なんだかんだと世話をやいてくれるんで。その辺がありがたいと思うか、ちょっとと思うか。まあそれは人によって違うかもしれないですけど。私は親切だと思っていますね。

かがわ暮らし応援隊になった理由は、いかがでしょうか。

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藤岡:私は、会社があったので、知りたい事をどんどんしてもらえて、すごく助かったんです。そういう情報を誰かが発信しないと、実際日々の生活が慣れて楽しめるようになるまで、すごく時間かかってしまうんじゃないかなと思ったので。自分の経験を生かして、不安に思っている人に何かしら情報が出せるのであれば、協力できたらいいなあっていうのが理由ですね。
やっぱり、来るのは簡単だけど、楽しんで本当に充実した生活を送れるようになるっていうのは、また違う話だと思うので。いい所だけ聞いてきて、こんなはずじゃなかったっていうふうにはなってほしくないですから。だから極力、移住の会とか行ったら、マイクもらってオフィシャルで話す時はいいこと言いますけど、後で話すときは「こうこうとか大変だよ」とか。「実際こうよ」みたいな、「ここもよく考えないと大変よ」みたいなことは、やっぱり言いますね。その人が本当に来る気があればあるほど。大変ですからね、移住は。いいことばかり言われて、来て、話違うじゃん!ってなったら大変なので。

—— やっぱり、大変な側面も知っておかないといけないですよね。

藤岡:そうそう。そうです。だから、100%のところってないと思うんですよ。例えば香川だったら、豊かな自然はあるけど、じゃあ東京みたいに10分に1本とか5分に1本電車が来るかっていったら、来ないじゃないですか。必ず車が要るとかね。だから、自分が何をしたくてそこに住むかっていうので、必要なものと必要でないもの、我慢する所と絶対要るところって選んで来たらいいと思うんですよね。そんな情報を出していけたらいいな。香川これはないけどこれはあるよ、あなた欲しいものはなに?みたいなことをお伝えしたらいいかな、と思っています。

ところで、観音寺の魅力はどのあたりでしょうか?「おいしい酒があること」以外で。

藤岡:(笑)コンパクトなわりに何でもありますよね。大きい商業施設でゆめタウンもそばにできましたし。野菜は、みんながくれたりしますし。魚も伊吹島があるから。ハローズとかでも、地の伊吹の魚とか売っていますし。あとは、市がいりこを使って、なんとか町を活性化しよう、という活動しようとしているところとか。
私は関わってないですけど、町の中を活性化しようとRe:born.Kさんとかが中心となって、何とかしようという空気があるところがいいと思いますね。
香川県はいろんなものがありすぎて、これに注力しようってなかなか決められないところがね。ちょっと、贅沢な悩みかもしれないですね。

そうですか。位置的にも、どの県に行くにも近い、っていうのはいかがでしょう。四国のどの県庁所在地にも1時間で行けますよね。

藤岡:そうそう、だから四国の中もいろんな所に行きました。道後温泉も、仕事が終わってから高速で行っても、その日泊まって次の日遊べるくらいの距離だし。高知も近いし、徳島も。四国内の便利の良さ、みたいなところも魅力ですよね。すぐどこでも行ける。で、橋渡れば岡山もそんな遠くないですし便利ですよね、て言うとみんな「今は高速あるからじゃ」って言いますけど。

—— (笑)

藤岡:「昔は大変やったんや!」ってみんな言いますけど。香川県内も、わりと便利だと思いますね。車があれば。

香川県の中で、この景色きれいだな、って思われたりするとこってありますか?

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藤岡:私は、高松駅近くから見る離島の景色がきれいだなって思うんです。穏やかな感じの景色が珍しいですね。
それと、私は越してきたときは、銭形砂絵と伊吹島が見える風景。それから、仕事でいりこ酒もやっているので、伊吹島とかも何回か行ってます。島の周りのクルーズしてくれる人がいるんですけど、三好さん、っていう。岩のところに、手が届かないのにそこに仏像が彫ってある、とか。県外から知り合いがくると、必ず連れて行ったりしますね。これおいしいよ、とか、ここきれいだよ、とか。
すみません。香川の人に香川自慢をしてしまった。(笑)

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—— いりこ酒も担当されていたんですね。

藤岡:そうですね。いりこ酒は、もう、6年前ぐらいかな?やっぱり瀬戸内の気候があって、島の四方が全部漁場だから、新鮮なものがすぐとれる。で、水深が20mだから食べても身がやわらかくおいしいいりこがとれる。海水きれいで、海水でゆでるから、天然のミネラルが豊富とか。やっぱり気候風土とか背景があって、全部果物も成り立っているので。そういうものと日本酒とを合わせて商品開発ができたり。自慢ができるっていうのは、すごくいいことだと思いますけどね。

—— なるほど、本日はありがとうございました。

藤岡:ありがとうございました。

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